高校の選択科目によっては、年に何度か自校の生徒および一般の聴衆を相手に行われる発表会において、学生がパフォーマンスをしなければならないものもあり、多くの学生がこうしたクラスを履修しています。これらのクラスはバンドやオーケストラ、コーラス、ダンス、演劇など、様々です。音楽系のクラスを履修している学生は学期末に行われる全校集会で演奏する他、同じ頃に一般客を集めてコンサートを開いたりします。学校の演劇科の規模によっても異なりますが、一年のうち数回、演劇のクラスの学生たちが劇を上演することがあります。アメリカのほとんどの高校では、春学期中に「スクールプレイ（学校劇）」が催されます。演劇のクラスの学生だけでなく、全校生徒だれでもこの劇で演じる資格があり、希望者はそれぞれ自分の演じたい役のオーディションを受けます。この毎年恒例の学校劇はたいてい大掛かりなもので、俳優、舞台セットのデザインや制作、照明、チケットの販売、宣伝など、数多くの学生を動員して行われます。いわゆるブロードウェイ・ミュージカルなどは、製作過程においてもパフォーマンスにおいても、たくさんの学生が参加できるため、学校劇としてかなり人気があります。