アメリカの労働組合は、伝統的に共和党に対するよりもはるかに多額の資金を民主党の運動に寄付しています。しかし企業や労働組合、特殊利益団体等による政治運動への寄付金額は選挙運動費に関する法律により制限されています。現在、労働組合による候補者への寄付やその他の補助は、ＰＡＣ（政治活動委員会）を通して行なわれています。特殊利益団体は、自分たちの支持する候補者の運動資金を集めるためにＰＡＣを設立し、ＰＡＣは全国、州、市町村レベルで選挙を応援します。2002年の選挙では、アメリカで最も多くの選挙資金を集めた10のＰＡＣのうち、6つが労働組合によって設立されたものでした。ＰＡＣが集めた選挙資金をどのように使うかを決定するのは、党や候補者でなくＰＡＣであるため、選挙におけるＰＡＣの役割は時として論議を呼びます。こうした構造のため、ＰＡＣがしばしば対立候補を攻撃する非常に否定的なキャンペーンを行い、そうすることによって支持する候補本人には肯定的なメッセージに集中させるというやり方をすることがあります。 労働組合からの選挙立候補者に対する寄付金についてさらに詳しい情報を見るには、下の「図表」をクリックして下さい。