経営者側は、ストライキを中断させる手段として、逆にストを長期化させる、という戦略を用いる場合があります。ストライキは企業に莫大な金銭的損害をもたらしますが、企業によってはストが終わるのを待つだけの余裕があります。ストが長引けば、お金に困ってどうしようもなくなった労働者が、自主的に要求を取り下げて職場に戻ってくるだろう、というのが、経営者側の目論見です。 ストライキが長引くにつれ、労使間の緊張やいらだちが高まり、時には暴力的な行為もとられるようになります。極端な場合には、労働者が工場の機械や設備を破壊したり、経営者が「グーン」と呼ばれるスト破りを雇い、労働者を威嚇したり、暴力をふるったりすることもあります。 1997年、ロサンゼルスにあるサザン・カリフォルニア大学でストライキ中の清掃員を逮捕するために呼ばれたロサンゼルス警察の写真を見るには、下の「写真」をクリックして下さい。